シキノを知る
カメラ開発エンジニア
2011年度 キャリア入社 / 理系
開発部
Y.T.
2011年に入社してからは主にソフトエンジニアとして画像処理技術、高速伝送技術などに関連した様々なプロジェクトに従事しました。その中でハードウェアエンジニアと一緒に机を並べて開発に従事したり製造部門と一緒に製造課題の解決を進める中で、モノづくりの観点から様々なことを現場から学びました。現在は主に産業用組み込みカメラならびにその応用システムに関する製品開発企画の立案や開発全般のマネジメントを担当しています。
前職ではコンシューマー向けの映像関連製品のソフトウェア開発に従事していましたが、短い製品ライフに追われて開発に奔走するエンジニアの姿に疑問を持っていました。そんな時に同業の知人から「面白い会社がある」と紹介を受け、シキノハイテックを知りました。当時の採用面接で「我々の事業にソフトウェアの力は不可欠。一緒に立ち上げていきませんか」という言葉を頂き、自身の経験が存分に活かせる場だと考え入社を決意しました。
入社当時はそれまでに培ったソフトウェアの技術が自身の最大のセールスポイントだと思っていましたが、時を経るごとにその考えは変わってきました。今の自分の強みは「共創力」だと思っています。組織はいろいろな夢や思いを持った人の集合です。お客様もまた然り。そういった人たちの思いにきちんと向き合い、思いを束ね、同じ一つの方向に向かって進んでいく。モノづくりは一人の力ではできません。携わる一人一人にしっかり寄り添って一緒に知恵を絞ることが新しいサービスや製品を生み出す原動力だと思っています。
ある製品において不具合を出したときは非常に苦しい思いをしました。結論から言うとソフトウェアの開発によく見られる「メモリの解放漏れ」が原因だったのですが、当初は突然システムがシャットダウンしてしまう現象に対し、再現性が見出せず、お客様も非常にお困りになられている中で打つ手なしの状況が続きました。粘り強く調査をしてようやく解決の糸口がわかり、お客様に報告したときに頂いた最大級の感謝の言葉が忘れられないです。エンジニアとして、携わった製品に責任を持って向き合うことの大切さを改めて学びました。
新たなチャレンジをしっかり認めてくれて、それを支援してくれることだと思います。開発業務に従事していた時は新しい技術に対してチャレンジする際にもプロジェクトメンバーが有益な情報を提供してくれたり、時には実現のアイデアを一緒に考えてくれたことで、勇気をもって取り組むことができたと思います。マネジメントの仕事をするようになってからもそういった風土を大切にしたいと考えており、技術を通じて成長し続ける組織を作りたいと考えています。
20年以上エンジニアとしてのキャリア経て、最近はステージが明確に変わってきたと意識しています。今後は様々な社会課題の解決に向けて当社の技術を活かす取り組みに一層取り組みたいと考えています。カメラが活躍するアプリケーションは飛躍的にその裾野を広げています。中には私たちが想像もつかないようなアイデアで事業構想を描かれているお客様も数多くいらっしゃいます。お客様が思い描く夢を、私たちの技術で実現していく。尽きない好奇心と、携わる喜び、楽しむ気持ちを忘れずに今後も取り組みたいと思います。
現在、私は介護分野における新規アプリケーションの開発に携わっています。介護従事者はいわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれており社会を持続する上で必要不可欠な存在ですが、その従事者数の不足は大きな社会課題となっています。実際に介護の現場にも足を運び、日々のご苦労を目の当たりにする中で、携わる方々のご負担を我々の技術で支援することができるのではと考えており、その意義を強く感じています。近い将来、こういった医療・介護の分野においてシキノハイテックの新しい価値が創出できればと考えています。
仕事とプライベートとのメリハリは意識していて、仕事から離れたときは家族との時間を大切にしています。息子は小学校高学年で、色々なことを一緒に楽しめる年齢になってきました。休日は息子と同年代の甥っ子たちも一緒にキャンプやバーベキューなどで楽しんだりしています。汗をかいた後はお気に入りのスーパー銭湯に行ってサウナ・岩盤浴で「整う」活動も。子供達と一緒に過ごす時間が自分にとって何よりのリフレッシュになっていると思います。
社員インタビュー